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米津玄師「BOOTLEG」 [My Favorites]

彼の曲を聴き始めたのは、
シングル「アンビリーバーズ」から。

そこから程なくリリースされたアルバム「Bremen」を手に入れ、
本格的に彼の曲にハマり始めました。

全曲ではないですが、これら以降の曲のうちの幾つかは、
今もiPhoneのヘビーローテーションになっています。


そしてこの11月1日、ニューアルバム「BOOTLEG」が発売。
1曲目からボクの五感は「!!」と刺激されました。

彼の曲には「童話」的なものが多いんです。
「Bremen」という前作のタイトルからも、そこは分かりますよね。

どこか架空の、人間ではない何者かが、
今の自分自身の立場を理解し、周囲の見る目を感じたとして、
もし人間の感情や言葉を持っていたら、
こんなことを感じるんじゃないのかな、といった詞の世界と、
その世界をより具現化してくれるサウンドで成り立っているものが多いです。

そして、シングル「LOSER/ナンバーナイン」の2ndチューンでもあり、
「BOOTLEG」にも収録されている「ナンバーナイン」。
ボクは「サイボーグ009」の主人公の感情を描いたのかな、
と勝手に解釈して聴いています。

そういった世界観がバッチリハマるからなのか、
今作「BOOTLEG」に収録されているシングル「orion」「ピースサイン」は
TVアニメのエンディングテーマになっています。

また、彼はイラストレーターとして、
音楽作品のイラストを全て手掛けています。
逆に言うと、CDには彼の姿は見当たらないんですけど。
CDなどの特典に、彼のイラストブックが付くこともしばしば。

ついでに言うと、PVも彼の世界観が相当反映されているものになっています。

米津玄師という人は、こういうエネルギーの放出にとても長けていて、
類い稀なる才能を持っているんだな、とつくづく思います。
羨ましい・・・。


今作「BOOTLEG」は、
あくまでもボクの私見ですが、
「Bremen」よりも現実世界に近付いたものです。
もしかすると、大人の事情もある程度考慮したのかな、と穿った見方もできますが、
一方では彼自身の人生が、よりリアリティな流れに乗れてきたから
こういった変化になったのかな、とも見て取れます。

それでも、聴いていくうちに気付くのは、
「幻想」と「現実」との境界線を描いてきた彼が、
その淵を今作で、より一層深く掘り下げることができたのかな、ということ。
その印象は、華々しいオープニングナンバー「飛燕」からいきなり感じました。

「捨て曲なし」なんて謳い文句をよく聞きますが、
それはあくまでも聴く本人が決めること。
一応ボクにとっては、今のところ「捨て曲なし」ですが、
そこは聴かれてみてご判断ください。

個人的には1曲目「飛燕」が一番のお気に入り。
痛快さを感じる疾走感がたまらなくいい。

4曲目「砂の惑星」は、メジャー調のメロディにしか乗せないであろう詞を、
マイナー調のサウンドに乗せてきたところが、妙に心地よい。

6曲目「かいじゅうのマーチ」は
「Bremen」の6曲目「ウィルオウィスプ」や、
シングル「orion」のカップリング「翡翠の狼」の世界にも似た、
前向きさで打ち消そうとする奥深い場所にある寂しさを感じ、
思わず胸が苦しくなります。

8曲目「春雷」は、詞の中にチラチラと毒を忍ばせる彼にしては珍しく、
サウンドといい詞といい、爽やかで純粋で青臭くて、素直にキュンときます。

全部語ろうと思えばできますが、ここではこれくらいのピックアップで。

彼の曲の魅力の一つは、バンドサウンドではないこと。
YouTubeでの打ち込み作品の発信から現在に至る経過もあり、
いくらバンドサウンドが入ろうと、
ある意味でノイジーなロックサウンドにはならないんです。

ここ、実は結構重要なところ。
入り口が違うと、同じことをしても結果が違ってくるんです。
ロックの人が打ち込み(シンセ)サウンドを取り入れても、結局ロックなんです。
彼はそことは入り口が違う。
聴いていてどこかしら耳ざわりが良いのは、それが理由なのかな、と感じます。

もう一つ彼の作品の芯になるのは「歌詞」。
彼の歌詞は「詩(poetry)」と言えそうなものが多いです。

そして、「詩」のカテゴリーには入らないものであっても、
彼の書く歌詞には
いくら歳を取ろうとも、必ず聴く者のどこかに隠れている
「幼児性」や「少年性」が緩急取り混ぜて垣間見れるんです。
つまり、無理して大人ぶっていない。
それもまた、聴いていて心地良くなる理由なのかもと、
「歌詞」をとても重要視して音楽を聴くボクは思っています。

ここまで書くと、彼の曲を聴いたことのない方には、
ただの「キレイごと」にした曲ばかりに聞こえるかも知れません。
しかし、元々彼の曲はとてもシニカルで、
時に「死生観」をイメージさせるもの。
それを分かりやすい、一切背伸びしていない表現で、
言葉が聞こえやすい歌声で聴かせてくれるのが、これまたいいんです。

今時らしく、CDは3バージョン発売されています。
当然ダウンロード配信での購入も可能です。
ボク個人としては、同じ曲をどうせ聴くなら、
米津玄師というマルチアーティストの本領をトータルで堪能できる
CDを手に入れるほうを、確実におススメします。
3バージョンの詳細は、Webにて検索を。

ちなみにCDには、ライブの先行予約のコードみたいなものも封入されています。
じっくり状況を判断しているのか、彼のペースなのか、
安易にライブの規模を大きくしていないこともあり、
ライブチケットは簡単には手に入れられません(ボクは前回落選しました)。
既にいわゆる「プラチナチケット」なんですかね。
今回も先行予約、挑戦してみようかと思いますが、
まずは仕事のスケジュール調整から、かなぁ。
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