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中森明菜「FIXER-WHILE THE WOMEN ARE SLEPPING-」 [My Favorite 中森明菜]

カテゴリ「My Favorite 中森明菜」では、
ボクが小さい頃から、そして現在でも最も好きなシンガー、
中森明菜の楽曲を、紹介していこうと思う。

「FIXER-WHILE THE WOMEN ARE SLEPPING-」
作詞/作曲/編曲:Miran, Dream Productions, Brian Lee

2016年2月24日発売の51thシングル。
前年末12月30日発売の24thオリジナルアルバム「FIXER」から、
シングルバージョンとしてリアレンジし、シングルカットされた曲。

また、2016年公開の映画「女が眠る時」の挿入曲に採用され、
映画予告編のタイトルコールも彼女が担当したとのこと。
アルバム収録のこの曲を聴いて、是非とも使いたいとの要望を受けての提供との話もある。
日本語と英語とはいえ、タイトルが一致しているのは偶然なのか、どちらかが寄ったのか、
タイミング的に非常に不思議だ。

先述「ひらり~SAKURA~」でも記載した通り、
どんな大人の事情だか、タイトルチューンのこちらを何故か2曲目に収録している。
オリコン週間チャート32位。
アルバム「FIXER」からのシングルカットと考えると、
そちらが週間Top10入りと上出来の売り上げを挙げたので、これくらいかなという結果。
実質的な新曲、ボクが一押しの「ひらり~SAKURA~」が、
この戦略で埋もれてしまったことが、もったいなかったなぁという個人的な感想もある作品。

そんな思いもあったので、最初の頃はあまり聴いていなかったのだが、
ふとしたタイミングでiTunesから耳に入ってきたことをきっかけに、
自分なりに分析してみたいと思って、ここに書いている次第だ。


コンセプチュアルな音楽と明菜の歌声との親和性が、
並外れて高いことを証明するような作品。

「FIXER」とは、交渉人、しかも裏取引の意味合いを持つダークな言葉。
一方で上述の映画もまた、予告編とストーリーの一部を見聞きしただけとはいえ、
かなりディープな内容であり、イメージとほぼ完全に一致している。
流行歌手ではない今だからこそ、このスタンスでの楽曲が作れたとも思える。
ちなみに英語詞はシンプルな繰り返しだが、
少ない言葉に暗く深い複雑な内面を表現していて、こちらもコンセプトとしては納得の内容。

もうこれからは、流行歌ではなく、J-POPでもなく、
新作はこの路線で突っ走ればいいんじゃないかと、個人的には思う。
もちろん、EDMでずっと行け、ではなく、「作りたい曲を作る」ということ。
かつての流行歌手としての明菜と、今の明菜とは、別次元のものとすればいい。

いやぁ・・・彼女が作りたかったのは、こういう曲だったんだなと本当に感じる。
楽曲のコンセプトに自身の歌声を完全に溶け込ませた、
EDMのインストゥルメンタルとさえ感じさせる作品。

まず、「歌声が『サウンド』となって融合する」という彼女の意志は、
かつて問題作とまで言われたアルバム「不思議」から今まで、
変わらずずっと続いていたのだな、と思う。

重低音メインの「盛り過ぎ」にも思える、敢えて無機質を気取ったサウンドに、
彼女の声が乗ると、突然有機的なものになり、しっくりと馴染む。

夢の中で浮遊しているかのような優美な高音域のハミングで始まり、
歌唱部分はいきなり現実に引き戻すかのような、地に足の着いた彼女らしい低音域。
伸びやかでもあり、時には呟き、擦れながらも、サビではドスを効かす。
そのどれもが、やはり彼女らしく、艶っぽい。
曲中では一部、彼女の声にエフェクトが掛かっているが、
彼女の声質は元々そういったものとの相性が良く、
多少の加工をしても、歌声の魅力は損なわれていない。

結構攻撃的なサウンド、アレンジではあるのだが、
ただのエレクトリックな「理想」を、
彼女の声が計算通り、生々しい「現実」に仕立て上げた、といったところ。

併せて、前作「unfixable」に続く英語詞。
英語詞の曲というものは日本人にとって、
良くも悪くも「音の好き嫌い」で聴かれるものであるので、
「サウンド」として聴いてもらいたいという意志を、具現化しやすいと思う。

兄弟の影響で洋楽が好きとなり、自らプロデュースを手掛け始めてからは、
日本語詞であっても自作にその指向をよく忍ばせていたのだが、
これをシングルに持っていくあたり、
いい感じで「ようやく好きにやれるようになったなぁ」と思う。
相当玄人好みなものになってしまってはいるが。

アルバム「FIXER」収録版は、作品の一つとしては丁度いい、3分程度のコンパクトさ。
一方シングルバージョンはリアレンジして5分と、
聴く人によっては「長いなー」と思えるだろうが、
個人的には割とリピートして、この世界にどっぷりと浸かり切ることで聴き続けられる
(あまり大音量はいけませんよ)。

相当騒がしい曲なはずなのに、
ヒーリング効果もあるんじゃないかと聴いているうちに思えてきた。
明菜の歌声が、またその声を上手くアレンジした曲が、そう思わせたのか。
いや・・・ヒーリングではなくむしろ中毒性のある曲なのかも知れない。

元々EDM自体が、そういった特徴を持つものなのだが、
この曲は「Rojo -Tierra-」とは別の形で、明菜とEDMとの相性の良さを示したと言える。
まぁ、明菜は元々、ジャンルを常に跳び越えて
自分の「音」として消化できるシンガーなので、
これくらいのことはお手のもの、なのかも知れない。
タグ:中森明菜 EDM
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